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ヌンとのエピローグ(最終章)

2008/12/14/(Sun)

2007年12月6日

朝日がスリガラスを通し部屋がほんのり明るい。
シャワーの音が、僕を目覚めさせカンボジア行き、
ヌンとお別れの時が迫る。

ベットに座りタバコをいっぷく。
シーツには、赤黒いシミ。
やっぱり!

バスタオルを巻き、ヌンがシャワーから!
ヌンは恥ずかしそうにシミを隠す。

ヌンを抱きしめおでこにキス。

指差し会話帳で、 「バス」「10:00」「飛行機」「13:30」
と示す。
カオサンから、エアポートバスが1時間おきに出ている。
150バーツで空港まで直行する。
そのバスで行く予定だ。

ヌンも 「私」「空港」「行く」
と示す。
空港まで送ってくれるの?

ヌンは携帯で、どこやらへ電話。
タイ語で、僕には解らない?

僕もシャワーを浴び、荷物をまとめる。

10:00まで約1時間、ヌンを抱きよせ最後の時を過ごす。

ヌンとの生活を振り返る。

僕の腕枕で寝るヌン・・
笑顔が可愛いヌン・・
怒るヌン・・・
寂しそうなヌン・・・

ヌンもそんな事を考えているのか?
僕の手を握り、うつむいている。

お別れだよヌン

そろそろ行こうか。
お互いバックをかつぎ、カオサンロードを歩く。

バス停に着き、ヌンは又もや電話。

チケット売り場で2人分買うううう~
ヌンは僕の手を引っ張り「ノー」

「ノーって」チケット買わんと乗れへんやん?

すーーーーと

僕の目の前に!









黒塗りのデカイベンツが止まる!!!!?








スーツを着こなし運転席から大きな男が出てくる!
ヌンに一礼し、後部座席を開ける。

なに?なに?

「わん」「わん」

後部座席から飛び出した、高そうな犬はヌンにまっしぐら!
ヌンはその犬を抱き上げ、頭を撫でる。

こんな犬

タイ職しタイへ旅に出る

画像はお借りしました。

はっ!

2.3.4.5歩は後ずさる僕。
運転手は僕のバックをトランクへ拉致監禁し、
握手を求める。
「hito、コップンクラ」

ああ~「こんにちは」

ヌンは微笑み、僕の手をとり後部座席へ案内。
席の奥には、初老のおじさん!

ベンツは静かに走り出す。

その時思い出す!

ヌンと散歩した、ナショナルミュージアム。
ヌンと入ったレストラン。
そこにで見たベンツだ!

誘拐?拉致?監禁?拷問?殺害?

頭をよぎる!

「こんにちは」
おじさんが聞き取りにくい日本語で僕に声をかける。

おじさんと会話する。
会話が終わりヌンの正体が発覚!










このおじさんはヌンの祖父。
ヌンの両親は会社を経営(もともとこのおじさんの会社)
両親は毎日仕事が忙しく、ヌンの相手が出来ない。

親子喧嘩が原因で、ヌンは家出しパタヤの幼なじみの友達の家へ。
友達はGOGOの呼び込みをしていた。
ヌンも一緒にやっていただけ、その初日に僕と出会う。

僕のバンコク行きがきっかけで、ヌンはおじいちゃんの家へ行くことに
決めたそうだ。
何時もの「用事」とはおじいちゃんの家に行っていたのか!

おじさんは心配で、車で僕の元にヌンを送り様子を窺ってた。

僕の事はヌンから何時も聞いていたこと。
「昨日の事は話してないよね」ヌン泣
ヌンは学校を休んでいるらしい。

両親は心配だが、おじいちゃんの家にいると思っているので
安心はしていること。

この、おじさん日本にも何回か仕事で来た事があり、
会社は日本の企業とも取引があるとの事。

ヌンには、不思議な能力があること。


やっぱり金持ちのお嬢様か!

ベンツはスワンナプーム国際空港の立体駐車場に滑り込む。
トランクから、僕のバックを出す運転手、座席のおじょさんに
別れを告げヌンと手を繋ぎレストランへ。

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僕は人として責任をとる覚悟は出来ている。
もし、僕の子供が出来ていたらヌンは苦労するだろう。
金はあっても一人で育てるのは大変。
子供がいれば、学校にも行けないし、将来の結婚にも影響するだろう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
と考え、紙切れに僕の携帯番号・日本の住所を書きヌンに渡す。
住所はローマ字で書く。

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2008年12月14日
今僕は、日本の実家でこのブログを書いている。
ヌンに子供が出来ていれば、2ヶ月だ。
出来なかったかも、おろしたかも・育ててるかも?

1年が経過し、連絡は無い。

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記事に戻ります。

ヌンとの最後の時間は、足早に刻まれる。
2人で搭乗手続きへ。

出国検査前で、抱き合い長いキス。
白人が「お~」と冷やかす!
そんな事には動じずキスを続ける。

ヌンとの別れの時、
僕の腕に石の付いたブレスをはめるヌン。
「あげる」「プレゼント」日本語だ。

僕は「チョープ」とタイ語。

元気でんな!
ヌンの顔が涙で霞む。

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